伊那谷の風景×something

伊那谷玄関口の風景トークセッション

2016年夏、駒ヶ根高原で看板と風景をテーマにしたアンケート調査を実施しました。
その結果を報告するとともに、伊那谷の風景について考えました。

伊那谷オープンカフェproject 辰野町 川島

箕輪町の下古田地区で始めたオープンカフェ。

話を聞きつけて、辰野町でもやってくれないか、という話を頂きました。

候補地として案内されたのは、草ぼうぼうの資材置き場。対岸から緑が迫ってくる、川沿いの空き地です。

依頼をくれたのは、地元の新聞社、共和堂さん。草地の奥には小横川が流れ、整備をすればいい場所だと思って手に入れたそうです。うん、たしかに。スタッフみんなで、この場所をどう生かそうか、考えます。

この場所の最大の魅力は何だろう。遠景は望めないものの、谷の地形の中で、迫りくるような緑と、その下をゆるやかに流れていく小横川。十分泳げる水量ときれいさ。水辺のカフェで考えてみようということになりました。共和堂さんにもご参加いただき、膝丈ほどの草をみんなで刈り払い、熊手で寄せていきます。

奥が手を付けていない部分。手前が借り払った後です。足元は、場の印象を決めるかなり大きな要素だという事が、このあたりからわかってきました。朝刊を配達してそのまま参加して頂いた共和堂のスタッフの方、朝ご飯を持ってきてくれた方。今更ですが、松茸ご飯おにぎり、すごく美味しかったです。

そして迎えた当日。地元の人でも分かりにい場所で、どの位お客さんが集まるか心配でしたが、新聞にチラシ折り込んでくれたこともあり、100人を超えるお客さんが来てくれました。

主に大人を想定していたのですが、赤ちゃん連れのご家族にもずいぶん来ていただきました。

地元でハープを演奏する、原田さん。

ヨガ教室も開かれました。

foodも充実していました。本格カレーを出してくれた彼は、このあと北海道で店をオープンします。このほか、ホットサンド、48”ヨーグルト、かき氷、パン、ドラム缶ピザなども。

今回一番いい席はここ。やるなぁ。川の中に席を作って楽しんでいました。

地域の名水、徳本水。今回のカフェメニューには、このお水を使いました。

楽しい一日でした。

後日、8月30日付け信濃毎日新聞に、私たちの取組に対する感想と思われる投稿がありました。 辰野のオープンカフェを、とても楽しんで頂けたようです。
うれしい投稿でした。
少し長いですが、ご紹介します。

「緑の中のカフェ 気分がゆったり」
先日、一日だけのオープンカフェが誕生しました。いつも歩いて通る場所ですが、草が茂って静かで何の感動もないところでした。ところが行ってみると草を刈って広くなり、初秋の太陽がさんさんと照り、広い空間には丸いテーブル、椅子、日よけの傘など準備が整っていてわくわくしました。
お店もあちこち出て、子供連れの人や遠くからみえた人、村の人などだんだんにぎやかになってきました。すぐ下には清流が流れ、木々の緑がさんさんと太陽の光を受けて輝いています。岩もあり、クマザサもさわさわと美しく、フジづるやその他、木々もいっぱいあり、川からの眺めはまるで奥山に行ったようです。
じっくりと自然を眺めながら飲んだ一杯のコーヒーのおいしこと、つくづく幸せを感じました。上伊那有志の団体が身近な自然を再認識してもらいたい、と計画したそうですが、本当にいいことで感動しました。
皆さんの苦労は大変なことでしょうが、自然が好きな私には最高でした。久しぶりにゆったりした気分になり、体が軽くなりました。本当にありがとうございました。 上伊那郡 唐沢孝子(主婦81)

風景×木製テント ”伊那谷マルシェテントproject”

屋外イベントで使用される日よけテントは、イベント全体の印象を大きく左右します。でも、おおむねホームセンターで手に入るバラバラの色・カタチのものが主体です。あれを素敵なものに置き換えていったら、随分素敵な風景になるんじゃないかな。

そう考えた私たちは、風景になじむ木製のテントをつくり、屋外イベントの風景を変えてみることにしました。伊那谷の風景×屋外テント・・伊那谷マルシェテントprojectのはじまりです。

【試作品づくり】

条件は、以下の3つ。
・赤松、唐松、杉など伊那谷由来の素材を主な材料として使用すること
・設置が簡単であること(女性一人で組めるのが理想)
・持ち運びは、軽トラックに乗るサイズであること
・価格は、できるかぎり抑えること(ホームセンターテントは1万円程度)

しかし、始めてみると、これは大変だということに気づきます。フレームに使用するには、木材、特に松では強度が出ないのです。また木によってそり・むくりがあり、直線の組み合わせで作る簡単なテントでも、平行が出ないなどの問題が出てきました。接合部の強度も問題です。大工素人が理由でもありますが、市販のテントが金属フレームである理由がよくわかりました。

【風にあおられて倒壊したフレーム】

要は、布一枚を浮かせたい。ただそれだけです。

試作を繰り返し、木製自転車屋さん、大工さん、家具職人さん、いろんな方からアドバイスを頂き、試行錯誤の末、試作品は完成しました。

左側が、一般的な日よけテント。右側が試作品です。これだけ単純な構造ですが、数え切れないほど小さな改善を積み重ねて、強度と重量をバランスしています。ただ、これだと設置が20分近くかかってしまうため、まだまだ改善が必要です。コストも材料代だけで15000円ほど。でも、伝えたかった世界観はこういうことなんです。

そんなわけで、楽しいトライアルはまだまだ続きます!

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